上位足のサポレジとMA線を確認
FXでは上位足の意向を無視することは出来ません。マルチタイムフレーム分析でも、
ご紹介しましたが、上位足の流れに沿ったトレードが基本になります。
同様に、上位足のサポートライン、レジスタンスラインも重要な指標になります。
両方が使えないとFXを攻略出来ません。
ローソク足、サポートライン、レジスタンスラインやチャネルライン・ネックラインは
使用する時間足が大きければ、大きいほど強い指標になり、下位足に対する影響は
大きくなります。
上位足の状況を確認する
上記はユーロ円の4時間足のチャートです。
オレンジ色の価格が大きく下がる起点となったレジスタンスラインや、何度も下値が
意識されているサポートラインが見えると思います。
また、このチャートには、灰色ラインの部分、つまり、大きな資金力がある投資家が
強引に価格を吊り下げたエリアも確認できます。
このエリアは、その後、1週間近く大きなレジスタンスとして機能しています。
これらの状況を踏まえた上で、どこからエントリーするか考えていかないといけません。
※通常の1時間足や15分足では、このラインは見れません。
これらの重要なラインは、時間足の大きなチャートを表示する事で確認できます。
日足以上の状況を確認する
上記はユーロ円の日足のチャートです。
大きく見ると灰色のラインでレンジ相場が疑われる状況が確認出来ます。
今から、この相場に入ると過程すると、すぐ上に大きなレジスタンスがあり、もみ合い相場と
なるか、下の跳ね返される事が予想されます。
上に抜けた場合は、さらに過去のチャートや週足チャートを見て、更に上にあるレジスタンス
ラインを確認する必要があります。そこまでを目標に相場は動くと予想されます。
下に跳ね返された場合は、紫のサポートラインを一旦は目指す展開が予想されます。
いずれにしても、この日足チャートからは、
上方向はレジスタンスまで、下方向は前日終値までを価格の上下幅と考えて、戦術を
立てる必要があります。
上昇トレンドが続きそうなら、レジスタンスラインまでロング(買い)→レジスタンス付近
で決済。
上で跳ね返されたらショート(売りに転換)と、突き抜けたら再度、ロング(買い)
短期トレンドが下に向いたら、前日終値かサポートライン近辺までショート、
又は、取引をしないで休む。
こんなイメージの戦術でしょうか。
上位足の移動平均線(MA線)を表示する
上記は、先程のユーロ円の1時間足のチャートに移動平均線を表示したものです。
オレンジが8時間平均、赤が20時間平均、緑が80時間平均(4時間足の20期間
平均)、灰色が160時間平均(8時間足の20期間平均)です。
つまり、1枚のチャートに上位足チャートの移動平均線を表示している事になります。
今の状況はと言われると、パーフェクトオーダーの状態と見れそうです。
上に伸びやすく、ロング(買い)が有利な相場です。
※この状況ですが、ロング(買い)で勝てるとは言えません。現在の価格が前回の高値を
越えず、短期トレンドが下向いた場合は、ダブルトップのチャートパターンとなり
ショート(売り)が有利な相場になります。
ロング(買い)の押し目を狙うなら、ローソク足がさらに上位足のオレンジの移動平均線
に来るまでひきつけるなど戦術必要です。
さらに、ヨーロッパ市場やニューヨーク市場のオープン時間も考慮しましょう。
これらの市場が開くと、今までのトレンドが一気に逆転する事が多々あります。
市場のオープン時間が近ければ様子見をするのも、ひとつの戦術です。


【相場環境の確認・目次】
》》1.経済指標と発表日時を確認する
》》2.相場が動いている時間帯を確認する
》》3.波のペースをつかむ
》》4.上位足のサポート・レジスタンスとMA線を確認
》》5.ストーリーを考える・上昇トレンドの起点
》》6.ストーリーを考える・上昇トレンドの押し目
》》7.ストーリーを考える・下降トレンドの起点
》》8.ストーリーを考える・下降トレンドの戻り売り