取引ノートを残す意味

相場のコンパス

資金管理の章では「取引履歴はノートに残す」との記載をしました。
それは取引履歴が残らないと勝敗や損益率が把握できず、今の自分のトレード状態が
分からなくなる点と、取引ルールを守る為との2点が理由でしたが、
取引ノートを残す事には、それ以外に大切な理由があります。


①トレードの上達速度を上げる
人はすぐ忘れる動物です。数回程度の行動では覚えません。
スキルは何回も反復する事でしか身につきません。取引ノートは、格好の反復ツールです。
この取引ノートには、過去の自分のトレードの失敗や成功、今の自分対する課題点や
自分のトレードの傾向性など、貴重な情報が累積されています。

何度も読み返し、忘れた事を思い出したり、考えたりしながらトレードを繰り返すことで、
トレードが上達します[エントリーポイントの把握・判断も早くなります]


知識が力

②バックグラウンド(経験)を作る
何度も反復しないと覚えないのと同様に、反復を重ねないと経験として残りません。
経験がないと安定したトレードは出来ません。
自分がここでエントリーして良いとの判断は、どこから来るのでしょうか?
何となくエントリーしたではギャンブルです。
チャートを見ながら「エントリーすると大丈夫そう」と思いながら、
エントリー出来なかった事はないでしょうか?
自分の中にバックグランド(経験値)や根拠が入っていないと、トレードは出来ません。

まして、トレードは、私もそうですが「あまり、やりたくない」と思いながら、
やっている人も多数います。
自分のやりたくない事やプロスペクト理論にある本能に逆らう事をするのに、
何の根拠も持たずにやっていけるでしょうか?

取引ノートは、それらを克服するためにも必要なアイテムです。


継続が力

③メンタルを制御するツール
どんな人でも、先が読めない状況では弱気・懐疑的になります。
自分の立ち位置が分からなかったり、見通しが悪いところでは、うまく動けません。
取引ノートや経験則は、そんな状況に対するコンパスになります。
事前に失敗した時や成功した時の状況が読めていれば、精神面の負担はかなり
減るのではないでしょうか。
相場参加者の大半は心は、お金に対する恐怖と欲が入れ混じった状態です。
そして大半がルールを持っていません。
経験とツールを活用出来ないトレーダーは勝てないように出来ています。

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【取引を検証する・目次】
》》1.取引ルールを見つけて検証する
》》2.取引ノートを残す意味
》》3.取引ノートのつけ方
》》4.補足、勝ちトレーダーの取引とは


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