移動平均線とは・・

移動平均線

移動平均線は一定期間のローソク足の終値の平均をもとに引いた線のことです。
分析指標として一番、基本的であり、多くのトレーダー達に用いられています。
この移動平均線は一定期間の相場に参加した人たちの損益分岐線にもなっています。
移動平均線を見ることで、相場トレンドとトレーダー達の心理状態を把握できます。


移動平均線1【描画と計算方法】
右のチャートは5日移動平均線です。黄色のポイント部分のレートは、自身を含め
過去5つ分の平均値が使われています。
移動平均線は過去からの平均レートの流れを表示する事で、トレンドの方向を示すツールです。


移動平均線2

上のチャート図を見て下さい。
このチャートは5日線である紫の線に沿うようにレートが推移しています。
注目する点は、5日線の上では陽線(上昇)のローソク足が多く、5日線の下では陰線(下落)
のローソク足が多いという点です。
なお、黄色の線は20日移動平均線です。通常のチャートで移動平均線を表示させると、
このように短期線と長期線の2つが表示されます。

移動平均線の注目点は2点

移動平均線3

移動平均線は、チャートを見ていると2つの特徴がある事が分かります。

1、上昇トレンドではローソク足(レート)は平均線の上に来る
  相場上昇時は、移動平均線より上でローソク足が推移していきます。
  (買い注文が継続する事によりトレーダー達は安心して上げ相場を見ています)

2、下落トレンドではローソク足(レート)は移動平均線の下に来る
  相場が下落している局面では、移動平均線より下でローソク足が推移しています。
  (売り注文が継続する事でトレーダー達は悲観しながらも下げ相場を見ています)

さらにチャートを見て下さい。
上昇トレンドでは、「買い」の方向にレートが伸びやすく、「売り」の方向には
あまり伸びない特徴
があります。

下落トレンドでは、「売り」の方向にレートが伸びやすく、「買い」の方向には
あまり伸びない特徴
があります。

負けにくいトレードとは、このトレンドの流れに沿って行うトレードとなります。
市場参加者が安心して買い参入している場所
(自分が買った後も断続的に買い注文が入るエリア)
悲観しながらも安定したトレンドに売り参入している場所
(自分が売った後も断続的に売り注文が入るエリア)
このエリアのイメージをよく覚えておきましょう。

ところで、なぜ、トレンドは発生するのでしょうか?
「人は有利な方につきたい」と常に思っている動物です。
「買いが優勢なら自分も買う」「売りが優勢なら自分も売る」との心理状態は、
常にトレーダー達の心の中にあります。
その心理状態が、相場の動く方向が明確になった時に、同方向の注文が継続的に続くという形
となってあらわれ、トレンドを形成します。

相場転換時のローソク足

また、各トレンドが終了する直前のローソク足に着目して下さい。
上昇トレンドの終わり近辺には、先のページに出てきた大陰線や上影線が、
下降トレンドの終わり近辺には、太陽線や下影線が発生しています。
相場を見守っていたトレーダー達が、一転態度を切り替えた様子が見て取れると思います。
ローソク足は、相場の勢いの変化、転換点を判断する為に手がかりにするツールと
認識して頂ければと思います。


空白 bar
ページの上に戻る