ストーリーを考える・上昇トレンドの押し目エリア

上昇トレンドの押し目とストーリー

上昇トレンドの押し目を考える

上位足の状況や経済指標や目先のレジスタンスラインの位置など、相場環境の確認が
一通り終わったら、これからのストーリーを大まかに立てます。

上記のチャートは、上昇トレンドの押し目エリアの代表的なもので、良くあるパターンです。
青い線がローソク足、赤い水平線がサポートライン、ピンクが短期移動平均線、オレンジが
長期移動平均線です。

相場状況が上昇トレンドの押し目エリアにあったら・・

もし、相場に入った時が、上記のチャートの場合、どんなストーリーが予想される
でしょうか?
(青いローソク足が赤い短期移動平均線から離れている状況を想定して下さい)


ストーリー1
上昇トレンドが強まり、短期の移動平均線から更に上に離れた状況
ローソク足が移動平均線から離れすぎると、今度は利益確定売りの注文が殺到します。
高値掴みの可能性が高まりますので、見送りで良いと思います。
(※ボリンジャーバンドのバンドウォークの状況は除きます)
相場が急騰した時の対応は、ボリンジャーバンド分析のページを参考に下さい

エントリーするなら、ローソク足がいったん止まり、再度、上に抜けた時にロング(買い)
エントリーをします。タイミングは切り上げラインで計ります。
もちろん超短期でエクジットする事が前提です。
ロスカットはエントリーした箇所の少し下に置きます。


ストーリー2
上昇トレンドが弱まり、短期の移動平均線に近づくか、下に抜けた状況
ダウ理論の押し目買いのチャンスです。再度、波が上昇に転じた時にロング(買い)
エントリー。上記のチャート図のように、切り上げラインが有効に使えると思います。
ロスカットは移動平均線の少し下に置きます。

エクジットの位置は、上位足の移動平均線の傾きによって変わります。
上位足の移動平均線が下向きの場合は、上げても直ぐに戻してくる可能性が高くなります。
押し目も深めになりがちです。あまり欲張らない。
移動平均線の下向きの角度が、またまだ強いと思える場合は、見送りも有りです。

上位足の移動平均線が上向きや水平の場合は、上昇トレンド継続の可能性が高くなります。
様子を見ながら利を伸ばすスタイルで良いと思います。


ストーリー3
上昇が止まり、下がっていく状況
ダウ理論の押し目買いのチャンスと思いきや、ペナントやフラッグと呼ばれる相場に移行して
更に下げた場合、対処は2つ。

①切り上げラインを使って再度の上昇を待ってエントリー
②そのまま、見送りとする

この予測は、上位足の移動平均線や同時間足の長期移動平均線の傾きが「カギ」になります。
上位足の移動平均線が上向きの場合は、上昇トレンド継続の可能性が高くなります。
同時間足の長期移動平均線が上向きの場合も、上昇トレンド継続の可能性は高まります。
特に傾きの角度が強いほど、上昇トレンド継続の可能性は高くなります。
こんな場合は、上昇を待ってエントリーのスタイルで良いと思います。

上位足の移動平均線の傾きが下向きや水平に近い場合は、上昇トレンド終了の可能性が
出てきます。
再度、上昇しても直ぐに戻してくる可能性が高く、次の押し目は深くなりがちです。
そのまま、ダブルトップや三尊のチャートを作って、下降トレンドに移行する事も
考えられます。
この場合は、エントリー見送りで、下降トレンドの起点チャートを考える必要も有り得ます。

取引イメージを予想してから行動する癖をつける

他にも考えられるストーリーはあると思いますが、大体、この3つが基本だと思います。
また、ポジションを持った後のシミュレーションも必要になるでしょう。
目先のレジスタンスラインの位置や短期・中期の移動平均線の傾き、そして、
エントリーポイントやロスカットポイントをイメージしながら取引をしましょう。

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【相場環境の確認・目次】
》》1.経済指標と発表日時を確認する
》》2.相場が動いている時間帯を確認する
》》3.波のペースをつかむ
》》4.上位足のサポート・レジスタンスとMA線を確認
》》5.ストーリーを考える・上昇トレンドの起点
》》6.ストーリーを考える・上昇トレンドの押し目
》》7.ストーリーを考える・下降トレンドの起点
》》8.ストーリーを考える・下降トレンドの戻り売り


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